サプライチェーンとロジスティクスと物流

サプライチェーンとロジスティクスと物流の違いを言えますか?

「えっ、みんな同じじゃないの?」

2011年の東北地方太平洋沖地震のとき、日本のみならず世界規模で製品や部品供給が途絶え、工場の操業が停止する事態となりました。それは、まさしくサプライチェーンの問題でした。これをロジスティクスの問題と言い換えると、ちょっと違和感を感じませんか?

では、weblio辞書で言葉の定義を調べてみましょう。

サプライチェーンとは、「日本語で『供給連鎖』と訳され、原材料・部品等の調達から、生産、流通を経て消費者に至るまでの一連のビジネスプロセスのこと」

ロジスティクスとは、「原材料の調達から生産・在庫・販売に至る物の流通。また,その流れを合理的に組み立て統制する管理活動」

物流とは、「生産者から消費者までの生産物の移動。包装・輸送・保管・荷役・情報などの活動を包括する」

もっと、簡単に言えば、

物流は物の保管・荷役・輸配送・流通加工・包装(物流5大機能)など、物を右から左へ引き渡すこと、

ロジスティクスは、物流以外の機能として、それら全体を管理することを含みます。

また、物流やロジスティクスは企業内の問題として捉えます。

サプライチェーンは、物流・ロジスティクス以外の機能として、企業を越え川上から川下、消費者の手に渡るまでの流れ・仕組みを言います。

なので、関係式で表せば、

 サプライチェーン > ロジスティクス > 物流 となります。

このように内容は異なりますので、改善するポイントも異なってきます。

物流であれば、荷役作業のコストを下げたい、在庫を削減したい、配送費を減らしたいなど、5大機能の個々に焦点が当てられます。

ロジスティクスは、製造業者であれば、物を生産してから販売店に届けるまでのリードタイムを減らしたい、全体の物流コストを減らしたいなど、物流ネットワーク全体を見据えて改善していきます。

サプライチェーンになれば、他企業を巻き込み、全体最適を求めていきます。

さて、EC通販業者にとって、最も関心があるのは、消費者へ物を届ける宅配便費用ではないでしょうか?

なぜなら、宅配便を無料にすると、売上増にはなるが負担が大きいし、さりとて全額消費者の負担にすると、他社との競合に負けてしまう。

しかも、宅配業者は寡占化していますので、価格競争力はあまりありません。

さて、この問題を物流・ロジスティクス・サプライチェーンのどれで解決していきますか?